聖域

 たとえば映画館なんてフツーにひとりで行きますが、さすがに婦人服売り場で CECIL Mc BEE や JILLSTUART の売り場に入ってスカートをチェックしたりワンピに萌えることなんてできないです(笑) 下手したら捕まる。
 な・の・で、女子を利用してそういう婦人服売り場に入るんです。
   婦人服売り場は萌えのパラダイスだよな!-モテゼミ

 彼氏くんお気に入りのデートスポットの一つに「女性下着売り場」があります。
 「だって女の子の下着って可愛いじゃん。それに男だけじゃ絶対入れないし、下手したら通報されるよ?」 通報されるかどうか知りませんし、彼女へのプレゼントとして(あるいはそれを装って)買い物をする男性も少なくはないと思いますが、それにしてもやはり入りにくいエリアではあるんでしょうね。
 色とりどりの下着を見上げて「おぉぉ」とか呟いてる彼氏くんを放置して下着を物色していると、それに気づいた彼氏くんが慌てて駆け寄ってきて「ちょっ、しろくまが一緒にいてくれないと俺ヘンタイみたいじゃん」なんて助けを求めてきます。可愛い。
 そんな彼氏くんが声を大にして提唱するのが「フロントホックブラ」
 「だって後ろにホックがあると大変でしょ?」 いや、毎日のことだから慣れたし別に苦とも思ってないし。後ろ手でホックを自在にとめたり外したりするのが、彼氏くんの目には神業のように見えるようです。
 「それにさ、前にホックがあると、外したらポロンてなるじゃない。それってすごくいいじゃない」
 どうやらそこが重要ポイントみたいです。「いいじゃん、フロントホックは男の浪漫なんだよ」 初めて聞きました。
 「という訳で、よろしくお願いします」と言われましたが、あいにくフロントホックは持っておりませんし、ここ数年見かけた記憶もございません。販売してないんじゃないの?
 興味のカケラもない私を尻目に、下着売り場に入った彼氏くんは壁にかけられてるブラジャーをかたっぱしから物色し、「違う・・・これも違う、なんでないんだ?」などとやっています。そりゃ確かに通報されるかもしらんわ。
 先日の「東京ツアー」に際しても、彼は原宿の大きな下着専門店でブラジャーを物色してました。「おかしい。こんなに大きいお店なのにないはずがない。店員さんに聞いてくる」 まじすか('A`) 恥ずかしいので遠くから見守る私*1
 店員「ただいま、フロントホックのみという商品は置いてないんですよね。フロントとバックの2WAYのものならございますが、こちらの2点のみで」
  ほら。イマドキ流行らないんだよフロントホックなんて。
 彼 「そうなんですか・・・」
 店員「サイズの方もBとDしかございませんが・・・お客様のサイズは?」
 彼 「ええっと・・・」
 チラリとこちらを見る彼氏くん。見るな。
 彼 「・・・・・・いえ、いいです。ありがとうございました」
 言わないのかよ!!!
 後で聞いたら「いや、言っちゃ悪いかなと思って」と彼氏くん。そんなところで変に気を遣うなよ、下着屋の店員にサイズを教えないでどうする。っていうかAで悪かったな、どうせAだよ(卑屈。
 そんな感じで、彼氏くんの「フロントホックブラを探す旅」は、もしかしたら続くのである(あんまし興味ない。
 ちなみに、男性にとって「女性の下着売り場」が不可侵の場所であるように、女性にとっても不可侵の場所がある訳で、私にとってソレは「レンタル屋の最奥にあるノレンの向こう側」だった訳ですが。
 以前に一度だけ「こういうところ、本当は女の子連れて入るのはタブーなんだから」と言われつつ連れていってもらいました。そんなに面白いところではなかったのでもういいです。

*1:だって「この子があの子に、ふ〜ん」みたいなの、恥ずかしいじゃない。