お母さんの話 おまけ

 おまけっていうか、続き。思い出したので追記です。(←お母さんの話1
 父が亡くなってからしばらくした後、母が高校時代に好きだった人から電話がかかってきたそうです。少し前に引越しをしたばかりで電話番号も変えたばかりなのに・・・?と訝しく思っていたところ「訃報で、しろくま母さんの名字をみかけたから、もしかしてと思って」*1。そういえば父と同じ自衛官だったんですね、基地は違うけど。
 「それで、悪いとは思ったんだけど、名簿の中から住所と番号を調べさせてもらって電話をかけたんだ」とのこと。・・・でも、それってなんだか問題あるんじゃないの?
 実は、母も結婚前から父に一筋・・・という訳ではなくて、東京で勤めている頃にはどうやら二股してたみたいで*2、それが父にばれて修羅場になったっつー話も聞いたことがあるんですけれど、もしかしたらこの自衛官な先輩とも一時期はおつきあいしてたのかもしれません。まぁそんな感じで。その先輩も今では奥さんも娘さんもいらっしゃる訳ですから、昔の恋の焼けぼっくいに火がついて・・・なんてこともないんですけれど。それから、まぁ、年賀状のやりとりをするような関係がしばらく続いていたそうです。
 そんなある日、突然その彼から「食事でも一緒にしませんか?」というお誘いの電話があったとか。それで会いに行ってきたそうです。ちょっと決まり悪そうに教えてくれました。ん〜・・・でも良いんじゃないですかねぇ、父が亡くなってからかなり経ってるし。ご飯だけだし。
 ところが。会ったのは良いんですけれども。
 「いまね、妻と娘が海外旅行に行ってるんだ」
 「今ならキミに会えると思って電話させてもらったんだ」
 「携帯電話は妻に全てチェックされてるから、キミへの電話は公衆電話を使ったんだよ」
 ていうような話をされたそうです。うへぇ、軍の人間がその有様ですか・・・。
 「キミからの手紙も、嬉しいんだけど、妻がいい顔をしないんだよね・・・」とやんわり断られたそうです。見られて困るような葉書なんか出してないわよ、年賀状の他には「同窓会のお知らせ*3が届きましたが、○○くんは出席しますか? 会えたら良いですね」っていうのぐらいしか出してないわよ。それだって、他の人に出したのと同じ内容よ?とブーブー言ってました。私に言われましても・・・(苦笑。
 また機会があったら会いましょう、みたいな感じで別れたそうです。「会おうったって、奥さんがいるときは動けないんでしょどうせ」うーん・・・(笑。
 「なんていうかね、会うもんじゃないわね、昔好きだった人なんて」って、つまらなそうに言ってました。参考にさせていただきます。

*1:わりと珍しい名字なので。

*2:って言っても当時の話ですからプラトニックで。

*3:三年に一回ぐらいの定期開催みたいです。学年を問わず、学区で区切ってるような話をしてた気が・・・先輩だけど一緒の同窓会に呼ばれている模様。