社長

 「退職の意思は直接の上司に伝えること」ということで、大阪面接の翌日には上司に辞意を伝えてあります。
 しかし総勢20名にも満たない小さな事務所ですし、後進に道を譲ろうと最近現場から身を引いてる様子とはいえ社長をスルーするのはどうかってことで、退職願の方は社長に手渡すことにしました。
 「話は○○くんから聞いたよ」と強面の社長が目に涙を浮かべていたので、ちょっと動揺しました。うーん、旅立つ側はあれこれ諸手続きなどに追われてたり新天地・新生活への期待に胸ふくらませてたりで、基本的にテンション上がりっぱなしなんですけれど、見送る側には喪失感だけだもんなぁ・・・。
 そうか、私もこの会社で先輩から後輩まで多くの人たちを見送ってきましたけど、とうとう見送られる側になるんですね。「ゆくかわのながれはたえずして、しかももとのみずにあらず」 私は河原の石かと思ってましたけど、なんか感慨深くなりました*1。いろんな人に「しろくまさんはずっとこの会社にいるもんだと思ってた」って言われましたけども(喜んで良いものかどうか。
 大阪という遠隔地への移動+新しい会社への再就職ということで、社長にもかなり心配されました。有難い話です。
 「何をするにも、人の中心になれるよう努力しなさい」
 「自分は女だから、あの人は男だから、なんて考え方をしたらダメだよ。やれることは何でもやりなさい」
 「そうすれば、たとえ知らない土地でも、人とのつながりがちゃんとできるから」
 まるで本当のお父さんみたいだな・・・って思いました。まぁ実際に亡くなった父が生きてたとしたら、イイ年した娘にいまさらこんな初歩的なアドバイスなんてくれなかったでしょうけどね(苦笑。まるで娘に甘アマのお父さんみたいです。今までダイアリに悪口たくさん書いててごめんなさい*2
 「それで、もしも、どうにもならないぐらい困ったりしたら、いつでも連絡してきなさい」
 「○×子さんなら、いつでも歓迎するから」
 「・・・まぁ、最初から逃げることを考えちゃダメだけどな(笑」
 (´;ω;`)ぶわぁ
 社長・・・
 すごい感動したんですけど、
 私の名前は「○×子」じゃありません orz
 いや、漢字はあってるんですけどね、読み方が違うんですよね、いえ悪いのはデフォルトじゃない読みをふったうちの親のほうです、いいんです、初見で正しく読める人もいないんで大丈夫です、大丈夫ですけどね。 ・・・ここぞ、というときにファーストネームでもって呼びかけてくるのが社長の作戦(多分)なんですが、いつも間違えてるので一気に白けちゃうんですよね(苦笑。>しかし、こういうタイミングで訂正いれるのはもっと白けるし。
 その後、「社員の○○くんも、かなり年上の女性と結婚したけど」「うちの次男も2歳上の女性と結婚して」「本人同士が決めたことだから、私からはとくに何も言わなかったけど」「まぁ仲良くやっているようだし」なんて話になったので、あれ、これって何の話だろう?って思いつつ頷いてたんですけれども。
 ・・・あ。交際相手が年下男子だってこと、ご存知なんですね(滝汗。
  >バレてないと思ってた。
  >でも、同僚の皆さんはご存知です。
  >だって、昨年夏の会社主催のBBQに連れて行ったし(笑。
  >そりゃ、上司も報告するよねorz
 ・・・・・・。
 たとえ結婚が破談になっても、
 格好悪くて会社になんて連絡できないぜ
  ヽ(゚∀゚)ノひゃっほうー
 て思いました。不退転!不退転! ふたい てんてんててんてん♪

*1:いや、河原の石が悪いとか言うんじゃないし、いつもそこに同じ顔があるのはとっても安心できるんですけどね。そもそも河原の石になりたいとか思っても、誰しもどんなに望んでも永遠に一つところにはいられないんですけどね。

*2:てへ☆