もしも

 もしも
 私の車の先代のオーナーが、次に欲しい車がまだ発売されていないのにも関わらず、車検の残っている愛車を手放そうと考えなかったら。
 買取の見積り額があまりにも低かったことに気落ちして、知人の修理工場に格安で引渡したりしなかったら。
 そのときたまたま、私の弟が通勤に使う中古車を探していて、あちこちに声をかけていなかったら*1
 私があの車を買うことはなかった訳で。
 もしも、彼氏くんが車を買いにマ○ダに行ったとき、店員が彼をバカにするような態度をとらなかったら*2
 彼氏くんがあの車を買うことはなかった訳で。
 もしも、二人が初めてあった車サークルのオフ会の日、遅刻した私を待たずみんなが出発してしまっていたら、
 私たちは出会ってなかったかもしれず。
 もしもあの日、彼氏くんの座っているテーブルを何気なく選び、一緒の席で食事をしていなかったら、
 私たちはお互いを、そう特別なものだと認識していなかったかもしれず。
 同じ市内に住んではいるものの、年代も趣味も行動範囲も違う私たちは、上の「もしも」が一つでも発動していたら出会ってすらいなかったかもしれず、
 そう考えると今の私たちは、無数の分岐により枝分かれした未来のうちの一つに存在しているのではなく、
 なるべくしてこう在るのではないかと。
 無数の分岐など存在せず、あるのはただ過去から未来につながる一本のラインだけなのではないかと。
 そんなことを考えてみたりした。
 アカシックレコードがどうたら言う大仰な話をする気は全然ないけれど、「二人の出会いは運命だったのね♪」ぐらいのことは言ってみたいのさ(*´∀`*)

*1:「弟くんの条件に合う車を今度引き受けることになったんだけど、流石にコレはないよね(笑」と紹介されて「コレ、うちの姉がずっと前から欲しがってたんです」と、私の意見も聞かずお取置きにしてもらったそうな。まぁ言うなればキワモノですから(私も愛車も。

*2:冷やかしだと思われたらしい。童顔なんだから(笑。