制作はもっぱら外注だ

 いま、メインでいろいろデザインをお願いしているのは、まだおつきあいして日の浅い制作会社さんです。そう、制作の人が抜けてシロートの私だけが取り残された状態だからね。やむを得ずね。まぁデザインなんてぇもんは専門家にまかせておけば良いんです。
 その制作会社さんとは広報部の上司が段取りをつけてくれたんですけど。最初に「完成したデータも渡してもらえる」というお約束だったそうなんですね。私はシロートなんでね、例えばパンフレットを作ってもらったら、そのデータを納品してもらって契約完了だろう、とか思ってたんです。いや、未だに思ってたりする。だって、以前設計のお仕事をしてたときにはデータ納品してたもん。
 ともかくそんな認識で、納品済みのパンフレットのデータが必要になったので制作会社さんに電話をかけたら、担当の人がお休みだったのですよ。だからデザイナーの方に直接「そういうお話になってるのでデータくださいな」とお願いしたのです。
 そしてたら、それがどうもそれが良くなかったらしい。その制作会社は「データは渡しません!」っていうのが基本姿勢だったようで、すっごい怒られたらしい。怒られた勢いで、私のところに打合せに来るはずだったのに忘れてたらしい。アホかお前は。揉めた所為で、うちが依頼してるパンフレットの進行が止まってたらしい。やっぱアホだろ、依頼したのかなり前だよね?
 そんなことはさておき。ようやく会いにきてくれた担当さんは気力10%ぐらいにしなびた感じで、データを渡せない理由をツラツラと語ってくれました。

  • データを渡したら、うちで印刷をしてくれなくなるんじゃないか
  • イラレのデータを渡すということは、作成の過程が丸見えになるということだから、デザイナーが嫌がる
  • 背景などに使っている画像には著作権があったりするので、二次利用されると困る

 ということだそうな。「ボクが最初に係長さんにデータを渡すと言ったのは、epsならお渡しできるということで・・・なにか誤解を与えてしまったようですね」「そもそも係長さんも、何に使うか言わないで『渡せ』としか仰らないから、社内では何か疑惑を抱かれてるんですよ」ですって。この営業さんは年明けからせっせと当社に通いつめ仕事をゲットしたそうなので、その過程ではウマいことをテキトーに述べたんじゃないかと私は推測してますが。
 それとはまた別の制作会社さんは「うちはお客様のことを第一に考えます!」というのをモットーにしていて。来社するのがおっさんばっかりなんで楽しくはないんですけど、「データは全てお渡しします」「印刷の際に当社で調整したものもお渡しします」「それで当社を選んでいただけないのなら、それは当社の責任ですから」と仰る。どうなんかな、こっちがやっぱり少数派なんだろうな。
 このダイアリを読まれる方には、制作会社サイドの方が何人かおられるでしょうが、依頼側としてはイラレデータも欲しいなぁなどと思ったりした訳でございます。まぁ、受け取ったところで、フォントがデフォルトのものしかないので(落涙)自分で修正することなんて出来ないんでございますけどね。