うぬ。

 事務部には姉御肌なおねーさんがいて(年下だけども)、関西テイストで、タバコは吸う・お酒は飲む・言いたいことは言うっていう感じのチャキチャキで気持ちいいおねーさんなんですけれども。
 来週から家庭の事情で長期休暇に入るとのことで。
 あとで他の人に尋ねてみたら、お母さんが末期ガンなのだそうな。
 人のコトとは言え、軽く凹んだりしてみる。
 うちはオトーサンがいなくて。今年13回忌やるとか母が言っていたので、亡くしてから随分たつんだなぁって感じで、なんつか、オトーサンが居ないのがデフォみたいな感覚があったり、生きてたらいろんなことで怒られたりケンカしたり大変なことになってただろうなぁって思うし。まぁぶっちゃけ折り合い良くなかったんですよね。父は働き者でアグレッシブで強気でマジメな人だったのに、そんな父の期待を背負った第一子の私は、マイペースで基本ナマケモノでインドア派でしたので。「お前みたいな娘、嫁になんて出せるか!!」と、世の中の多くの父親が言うのと全く違う意味合いで真顔で怒鳴られたりして、まぁ私はまったり人間なのでそうそう露骨に親子ゲンカにも発展しませんでしたが、ともかくニガテだったなぁ。私が人の顔色うかがう習性があるのは父親の所為だと責任転嫁しますよ。
 そんな父でしたが、やっぱ入院してから亡くなるまでの半年っつーのは、今も思い出せば変わらず胸が重くなりますね。就職した年で、有給休暇も自由に取れる身ではなくて、取れたとしてもあんまり帰省しなかったかもしれない訳ですが、そんな不義理なムスメであっても、やっぱり父の死を思い出すような話を聞くと、切ないとも悲しいとも言えない、何だか心が重い気分になるのですよ。
 そんな訳で、事務部のおねーさんなどは仕事休んでまで面倒見るのだし、確かお父さんが居ないとかいう話をしてたし。私なんかよりも何倍何十倍と気苦労があるものと思う訳です。早く会社に戻ってきて欲しいと思う反面、戻ってくるということはアレな訳だし、かと言って長引くのもアレだし、と勝手に気を揉んでみました。
 人間、何より健康が一番だなぁ。