本日は

 手術を受けてまいりました。麻酔するとは訊いていたんですが、全身麻酔だったので安心しました。
 で。麻酔を受けてる間に夢?寝てる間に見てたから夢なのかなぁ、見てたんですけれども。
 なんかもうそこは自分も他人もない、何もかもが混ざり合ったところで、言うたらピンクベージュ色の細胞壁みたいなもんが、うねりまくってるようなところで。
 そんな自我の境界線もないところで、「ソレ」をそれと認識しているこの「意識」は何なのさって感じたら、そしたらソレが延々と「何なの?」「この存在は何なの?」って延々と繰り返し始めちゃって、うっわぁコレ無限に繰り返すのはタルイなぁってところでポンと開けたところに出て、その頃にはもう何が何だかわかんなくなっちゃってて。
 そこには「わたし」っていう存在が幾つもフワフワ浮いてて。その「わたし」っていうものが大切なものっぽいんだけど、何だかわかんなくって、たまにバラけてしまいそうになってて。「わたし」って何だろう?て見てたら、「わたしっていうのはこういう形なんですよ」って、大きな丸から小さな体、それに手足が生えたような、ポワンとした水色で、ピンクの核みたいなのがある物体が「わたし」に代わって現れまして。この物体は何でこんな変な形をしているんだろう?どこかで見たことあるような・・・?って思っていたら、私もその物体に入れられまして。
 「あそこに行きなさい」って落とされたところが、うちの近所の交差点で。気づけば「不思議な物体」は人間の形になっていて。そこで唐突に、何よりも早く、自分の顔よりも早く旦那さんの顔と名前が浮かび上がってきて、「あ、この人知ってる」「この人が待ってるはずなんだ」って感じて。そこから段々自分のこととか思い出してきて、そこで目が覚めました。敢えて文章にするとこんな感じですが、なんていうかもっと別次元を彷徨ってたみたいっていうか、解脱して悟りを開いてもええんちゃう?っていうくらいの体験をしてきた感じです。悟り開いてないけど。
 考えてみたら、麻酔も麻薬も似たようなものなんですよね。麻薬やってる人はああいうものを見ているのか?
 ともかく。昨日ネットを徘徊していたら、同じ境遇の人が書き込んでる掲示板があって「麻酔が切れたらすごく痛くて悲しくて・・・」って書いてあって、ビビリまくっていたのですが、痛みは全然ありませんでした。よかったです。
 看護婦さんたちには「お迎えの方はいらっしゃらないんですか?」と何度か訊かれましたが、旦那さんを呼べば昼休みを利用して迎えに来てくれたんでしょうが普段どおりに回復してたので、そのまま一人で帰ってきました。んで「病人はやっぱ御粥だべ」ってことでミスド行って御粥を注文してたら、後からオバチャン二人連れがやってきて「ここのドーナッツが美味しいんだってば」「どれが美味しいのさ」「どれって・・・どれでも」「あんたの好きなんはどれなの」「うーん」「若い子はどういうんが良いんやろねー」なんて迫ってまいりまして「ねぇねぇ、どれが人気なの?」って私に。いや私だってたまにしか来ませんから、人気商品がドレなんてわかりませんて。「この辺(最近出たリッチシリーズ)ですかねぇ」「うーん」「こっちのサクッとしてそうなのがいいんじゃないの」って聞いてないし。流石は大阪のオバチャンだと思いました。
 近所の神社にお参りして帰りました。お参りというのは感謝の気持ちで、10回に1回くらいは希望要望を述べるくらいがちょうど良い、って教わったんですけれど、やっぱりお願いごとをしてしまった。まだまだです。