悪夢のエレベーター

shirokuma_x2009-10-21

 小川順が鋭い頭の痛みで目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。一緒に乗り合わせたのは、刑務所帰りの男、過去が見える超能力者、自殺願望のゴスロリ少女と、見るからにワケありな3人。非常ボタンは故障し携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶこともできない。そんな中、なぜか互いの秘密を暴露し合うハメになり……。

 原作をかなり前(一年以上前かと)に読んだような気がしたのですが、当時すでに「映画化」の帯が付いていた*1のと、「確か『超能力者』なんてもんは出てこなかったような・・・」というのがあって、きっと以前に読んだ本の続編であろう!*2とチケットを購入。しかし館内に掲示されてた作品情報を読んでいたらいろいろと思い出してきました。これ読んだことあるわぁ・・・(涙。
 という訳で、「どんでん返しに次ぐどんでん返し」が見所である映画を、既にネタバレな状態で観ることになりました。テンション↓↓です。前半は「はいはい。あ〜はいはい」って感じで、知ってる内容のおさらいみたいな、「早送りボタンどこ〜?」ってな気分で観てました。ごめん。
 ところが中盤以降、詳細な内容を忘れていたこともあり、だんだん面白くなってきました。とくに管理人さんの怪演がひどかった。良い意味でひどかった。「ひぃっ!」って声が出た。超怖かった。あの人の存在そのものがホラーだわ。で、オチを知ってたにも関わらず、最後は鳥肌がたちました。観て後悔ない映画で良かったです。
 びっくりしたい方や「ひぃっ!」って言いたい方には超オススメ。原作を知らずに観れば、きっと全編通して楽しめると思います。ちなみに原作には、個人的な感想ですが、1/3ぐらい「これ不要じゃないの?」っていう部分があったので(ひどい)読まないで映画を観るのがオススメです。

*1:もしかしたら「舞台化」だったのかもしれぬ。

*2:実際にシリーズ物で何冊か出ている。