ゼロの焦点

　結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため金沢に向かった鵜原憲一は帰ってこなかった。憲一の消息を追い金沢へと旅立った妻の禎子は、憲一の得意先の社長夫人の室田佐知子、受付嬢の田沼久子に出会う。時を同じくして起きる連続殺人事件、被害者はすべて憲一にかかわりのある人物だった……。

　見てきた。見てきてＨＰ削られた気分だった・・・orz　自分はやっぱりハッピーエンド大好き人間なので、こういう行き場のないモヨモヨ展開は苦手です。なんかもう後半20分くらいはドロドロでモヨモヨしてテンション↓↓でした。
　個人的見解はさておき、映画自体はとても素晴らしかったです。松本清張って全く読んだことないんですけど、横溝正史や江戸川乱歩とは違うドロドロ展開がすごかったです。昭和でした。昭和30年代でした。上野駅とか東京のネオンとか街の風景とか、どうやって再現したんでしょう？　エンドロールで韓国スタッフの名前がたくさん出てきましたが、韓国で撮影したのかしら？
　ともかく画面が寒い！　雪の金沢、冬の日本海、見てるだけで寒い！　ついでに殺人シーンも半端なく怖いし、犯人の赤いコート姿も超怖い！　これ夏に見たら冷房効果もばっちしだよぅ・・・。広末涼子は可憐で、中谷美紀は迫力で、木村多江は儚くて良かった。あと鹿賀丈史が怖かった。あんなに人相の悪い鹿賀丈史は初めて見た。
　しかし舞台は昭和30年代と言うと、今から50年くらい前なんですよね。たった50年なのに世の中が全然違って、本当に今の世の中は恵まれているんだなぁって実感しました。