ゴールデンスランバー

　仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり新首相が死亡した。同じ頃、宅配ドライバーの青柳は旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官はあっさりと拳銃を発砲。どうやら首相暗殺犯の濡れ衣を着せられているようだ。この巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか？

　伊坂幸太郎原作作品ということで、公開前からとっても楽しみにしておりました。と言っても原作未読なんですけどね（苦笑。
　観た感想。金で買った人を犯人に仕立て上げた方が良かったんじゃないでしょうか。それを言っちゃうと話にならんよね。血沸き肉踊る逃亡サスペンスを期待していたのに、実際は逃亡サスペンス50％青春グラフィティ50％みたいな内容でした。学生時代の回想シーンが現在に複雑にからんでくるので仕方ないんですが、「逃げて！逃げて！」とドキドキしているところに「まったり回想シーン」が挟まってくるので、すっかり気が削がれてしまいました。あと、観にっておいて何ですが、逃亡サスペンスなんて妊婦が観るもんではないですね。
　ショットガンを撃つのって、やっぱり気持ち良さそうです。あと、キレオくんがすごく良かった。仙台は意外と都会なんですね、ヨドバシ・ジュンク・無印・ヴィレヴァン・HMVまで何でもあって、ちょっとびっくりしました。
　全編通してのキーワードが「やったの？」「やってない」だということに最後の最後に気づきました。何回も繰り返されるやりとりなので、これから映画を観る方はちょっと気にしてみても面白いかも。