しつけ

 前に勤めていたのは社員教育にかなり力を入れている会社でした。その中の一つが「〜したいと思います」表現の禁止。
 例えば
 × 今月の目標を達成するために頑張りたいと思います。 ←思うだけなら誰にでもできる。
 △ 今月の目標を達成するために頑張ります。 ←頑張るだけなら誰にでも(ry
 ○ 今月の目標を達成します!
 みたいな感じ。目標は当然120%の力で頑張っても達成できるかどうかの高め設定になってるので、「達成します!」って言い切るのはかなりの緊張を強いられます。会社全体でそういう風潮になってくると、逆に「〜したいと思います」という表現が変に聞こえてきて、プライベートでも使わないようになってきます。それがちょっとプレッシャーだったりして、退職した後はかなり開放感「家事? うんアレもコレも頑張ってやりたいねぇ」なんて言ってました。
 ところで昨日の母親学級。講習の最後で「今日の講習を受けて頑張ろうと思ったことを教えてください」という助産師さんの問いかけに対して、皆さんは「体重制限に気をつけたいと思いました」「自炊を頑張りたいと思いました」って応えてる中、自分は「バランスの取れた食事を一日三回しっかり摂ります」と社員教育のタマモノ!な返事を無意識にしてました。
 なんていうか、在職中には「イチイチ面倒な」と若干うっとうしく思ってた(苦笑)んですけど、きちんと躾をしてもらったんだなぁって今さらにして実感した出来事でした。人間いくつになっても、大人になっても、躾けられることって多いですね。