トマト大福

 世に「トマト大福」なるものがあります。
 トマト大福と聞いてイチゴ大福を連想された方、正解です。ミニトマトとあんこをお餅で包んだ大福です。イチゴ大福のトマトバージョンです。
 そんなものがあるんです。実際、ココにあるんです。
 同僚が奥歯にものを挟んだような顔をして私のところにやってきました。「しろくまさん、お土産、ありがとうございます」 東京に行ったので、お土産に「東京ばなな」を買ってきたのです*1
 あ、東京ばなな食べたんだ〜と思って「いえいえ」と笑顔を返したのですが、なにやら浮かない顔の同僚。
 「っていうか、あの大福・・・何なんです?」
 「大福?」「はい、なんか東京ばななの横に入ってたんですけど・・・」なんていうやりとりをしていたら、なんだか隣の席のAちゃんがイタズラを見つかった子のような顔をして笑ってます。「すみません・・・実はうちの親が持たせてくれたトマト大福なんです・・・」
 聞くと「親が強引に持ってけ持ってけって・・・でもトマト大福ですよ? 絶対ヤバイじゃないですか(笑) だから、私が持ってきたってわからないように、しろくまさんのお土産の空きスペースに置いといたんです」
 給湯室まで見に行くと「しろくまさんのお土産です」と書かれたメモの近くに件の大福が・・・orz これじゃ誰が見たって私のお土産みたいじゃないですか。
 「なんだそっか、Aちゃんのお土産か。ごめん、怖くて出しちゃった(笑」
 さきほどの同僚のひきつった表情は、変なものを食べさせられたけど仮にもセンパイ社員(私)のお土産に対して文句言う訳にもいかず・・・というところだったようです。いいのに。
 なにはともあれ、トマト大福とはトマトスキーの私にとって見逃せない一品。早速いただきました。
 おそるおそる一口目、トマトまで到達しません。・・・っていうか、イチゴ大福の場合、あんこにもイチゴの香りが移ってフルーティーなんですけれど、トマトには皮があるのであんこは果てしなくあんこです。普通の大福とまったく変わらないじゃん!
 心を決めてがぶりと二口目。おう、これは・・・ぷちんとはじけて口内であふれるトマトの果汁、甘酸っぱい・・・っていうか酸っぱい! さきほどのあんこの甘さを打ち消す酸味です。なんじゃこりゃ。
 それと知らずにトマト大福を食べさせられた同僚の心中を察すると、飲み込めなかったのも納得です。何かが口の中でぷちんとはじけて酸っぱいんですよ。怖いよ、普通に恐怖だよ。
 せっかくなので一個もらってきました。外観と断面図です。
  
 外からは全く違和感を感じさせないフォルム。何の説明書きもありません。これは「ドッキリアイテムとして使ってね♪」という意図に取れなくもありません。
 **追記
 詳しい情報が載ってるサイトさんを発見しました。
 「トマト大福」 http://www.geocities.jp/toopyu/tomato/tomato.html
 興味のある方はぜひご賞味ください。「美味しいよ」って言って食べてる同僚もいましたよ!(いまさらフォロー。

*1:定番モノが大好きです。