ココ・アヴァン・シャネル

 月曜レディースデーを利用して映画を観てきました。ところで本日は小学校がお休みだったようで(?)映画館は子供だらけでした。じゅうたんの上で滑りまくっていた。

 さて映画「ココ・アヴァン・シャネル」の感想。孤児だった女の子が有名ブランド「シャネル」を立ち上げるまでのサクセスストーリーかと思っていたんだけど、そうでもなかった。それまでの「女性のあり方」に疑問を持っていたココが

  • 苦しい思いをしてコルセットを巻いてプロポーション維持 → おなか苦しいからやめたらいいじゃない
  • 帽子には羽飾りフワフワ。ドレスはフリルや花で飾りつけ → 飾り多すぎ。ダサい
  • 女性は馬に乗るときは横座り → 安定悪い。ズボンはいて、またがって乗ると楽だよ
  • フランスの女は働かないで男に守られるべき → 働いたって良いじゃない

 っていうような主張を貫いて生きていく物語でした。でもね、主張が強すぎて、他人の意見は聞かないんですよ。他人の気持ちも考えてないみたいなんですよ。自分勝手に生きてて、迷惑かけまくりなんですよ。洋菓子みたいにデコレートされた皆さんの格好を見て「メレンゲ乗せてるみたい」とか馬鹿にした口調で言うんですよ。なんだかなぁ。
 んでもって、ココの主張も「みんなに受け入れられていく」っていう訳じゃなくて、「面白い意見を持った、エキセントリックな女の子」みたいな感じで可愛がられていたような。それが終盤になって突然「私はパリでは有名人なのよ!」とか言い出したり、ショーを成功させてたり。いやいや、これが受け入れられるまでに紆余曲折あったんじゃないの? そこが気になるんですけども。
 あと、おそらく史実に忠実なんでしょうがココがタバコ吸いまくり。くわえタバコで布を見たりしてるから「あぁっ! 灰が落ちるっ! ていうか匂いが布につく! やめて!」って気が気じゃありませんでした。ブランド物でも煙いスーツはイヤだ。