ちょっと昔の話

 父親の法事の席の話。
 遠方から足を運んでくれた父方の親戚と雑談してました。話題は当然、亡き父の思い出話。面白いところもある父でしたよ〜的エピソードの一環を話してみました。
 私「みんなでテレビを見ていると、お風呂上りの父がパンツ一丁でわざわざテレビの前に立って、みんなの前でお尻ふってPR・・・なんてことは、よくありましたよ。テレビを邪魔された妹は本気で怒ってましたけどね〜(笑」
 叔父「そんなことがあったなんて信じられないなぁ。自分にとっては真面目で厳しい兄貴だったから」
 私「確かに怒ると怖い父親でした。でも、よく怒られましたけど手をあげられた事は一度もなかったなぁ・・・」
 私が言った瞬間、叔父叔母の間で「あれあれぇ〜?」みたいなおかしな空気が流れました。私なにか変なこと言ったっけ?と思っていると。
 叔父「そんなことはないよ。言ったら何だけど・・・」
 叔母「見ていて『こんな小さい子にそこまで厳しくしないでも』って思ったわ。ちょっと可哀相だったけど、躾のことだから口を挟む問題じゃないかと思って・・・。でも、ねぇ・・・」
 「・・・そうなんですかぁ。全然覚えてないっす〜(笑」で話を終わらせてしまったので具体的なことはわからず仕舞いだけど、どうやら父の兄弟ですら引くような体罰が存在していた模様。それもおそらく父方実家へお邪魔したときの話、物心つくかどうかの時代だったのではないでしょうか。
 この話を聞いて、なんていうか「暴力はふるわないけど父親はなんか怖い」っていう父親神話が、実は幼少時の記憶に裏打ちされたもんだったのではないかということに気づいて、だまされた・・・って気分になりました。ただね、逆に考えると「小さい頃の体罰は記憶に残らず父親神話として残る」ということがわかりましたので、活用したいと思います! 自分、人に暴力ふるったことないんで慣れてないですけど、子供が生まれたらバシバシお尻たたいていきたいと思います!
 しかし、物心つくレベルではお尻たたくほどの悪事は働かないかもしれんね。

追記 犬の話

 うちの実家で飼っている犬のうち、一匹だけ「頭をなでようとすると首をちぢめる」のがいます。母親いわく、他の犬と同じように躾けたし頭を叩いたりしたことはない、との事ですが、10年たった今でも頭の上に手の平をかざすとビクッと首をちぢめる。撫でてあげても首をちぢめたまま。たぶん一度くらいは叩かれたことがあって、未だにビビリまくっているんでしょうね。
 だから、子供が生まれても頭は叩かないようにします。そもそも繊細な器官が集まってるし、首も不安定だし、怖いよね。