今日の妊婦

 旦那さんが買ってきた「子供のしつけ」に関する本を流し読みしてて思い出した。
 うちの父親はときおり冗談交じりに「お前は橋の下で拾ってきた子供だ」と言ってました。弟には「お前は川を流れてきたから拾ってきた」と言ってました。妹には「戦車にひかれそうになった子供がいたから拾ってきた(自衛隊ジョーク?」と言ってました。まぁそんなこと言われたところで、近所には川も流れてないし、戦車にひかれそうな子供なんてあり得ないし(笑)、兄弟のへその緒はきれいに保存されてるし、赤ちゃんの頃の写真がアルバムに貼ってあるし、なにより兄弟三人とも父親似なんで疑ったこともないんですけれども。
 周りの子の話を聞いても、この「拾ってきた子供だ」という話は結構ポピュラーだったようで、よくわかんないけど親ってそういう話をするもんなんだと納得してました。しかし今、親の立場になって考えてみると

  • 冗談として成立してない。
  • もしかしたら親子の絆にヒビを入れる地雷になりかねない

 という、「一体なぜあんな話を好んでしてたんだろう・・・?」という疑問しか浮かびません。そういえばこの話をするのはいつも父親でしたが、母親にしてみれば自分の腹を痛めて、命がけで生んだ子供なのに「お前らみんな拾ってきた」で済まされて、少なからずイラッとしてたんじゃないでしょうか。
 そんなことを思ったので、旦那さんに「あの『お前は拾ってきた子供だよ〜ん』っていうのは、何が言いたいんだろうね」と聞いてみたところ「そんなこと言われたことないから知らん」とのお返事。・・・・・・ですよね、考えてみたら普通の親は言いませんよね? 余計意味がわかんなくなりました。
 とりあえず、うちの旦那さんはそういうバカ発言をしないようなので安心しました。私の大事な子供に対して「お前は拾ってきた子供だよ」なんて言ったら、その場でドロップキックかましますぜ!

・・・こんなこと言うのはうちの親だけじゃない、よね?

 という願いを込めて参考ページ。

お前はうちの子ではない橋の下から拾って来た子だ

お前はうちの子ではない橋の下から拾って来た子だ

 好意的に解釈すると「一度捨てた子を拾って育てると元気に育つという迷信」から来ている模様。また「橋の下」というのが三途の川の暗喩で、「死の淵まで行って戻ってきた子は強く育つという迷信」も絡んでいるとか何とか。うちの父親がそんなことを知ってたとは到底思えない(苦笑。